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創業者 杉村太郎の生涯

我究館・プレゼンスの運営母体であるジャパンビジネスラボは、創業者である杉村太郎の理念に基づいて設立されました。
ここでは、創業者である杉村太郎が歩んだ道のりを、ジャパンビジネスラボの歴史と併せてご紹介いたします。

駆け抜けた大学時代

杉村は1983年、慶應義塾大学理工学部管理工学科に入学します。
当時は「ジャパンアズナンバーワン」が上梓され、欧米が日本型経営に学ぼうとする時代。
バブル期を迎え、日本全体に勢いがある時代でした。
そんな中、杉村は高校時代から熱中していたバンド活動に励み、ライブを行う日々を送っています。
学業としては世界的経済学者である森敬教授に師事し、多大な影響を受けました。

住友商事入社~CDデビュー~損害保険会社へ転職

1987年住友商事に入社した杉村は、在職中に大学時代の同級生だった伊藤洋介氏と歌手グループ「シャインズ」を結成します。
バブルで浮足立った世相を揶揄しながらも、「自分の姿を見つめ直せ」というメッセージを歌に込め、サラリーマンを叱咤激励していました。
その後、大手損害保険会社に転職。経営企画に携わる傍ら、研修企画、採用企画など、人材教育に関わる業務を担当します。

画一的な応答をする大学生に唖然。我究館を設立

当時、人事部に所属していた杉村は、採用面接での大学生の言動に唖然とします。
経歴、特技、志望動機、試験官に受け入れられようとマニュアル通りの応答をする大学生達。
「内定することが目的化してしまい、その先にある仕事や人生をどう輝かせていくのか、先を見据えることが出来ていないのではないか」。
大学生の意識変革の必要性を実感した杉村は1992年にジャパンビジネスラボを設立。
働く意義や人生で本当に実現したいことを徹底的に語り合い、本気で自己研鑽する場として、我究館を設立します。

自己分析ワークシートの先駆け。圧倒的な内定率

今や自己分析のツールとして一般的なものになっているワークシート。
しかし、就職活動前にワークシートを用いて自分自身を深く見つめ直し、自我を向上させることを行ったのは我究館が先駆けでした。
ワークシートに何度も考えを書き、お互いに考えをぶつけ合って議論し、思考を深めて行く。
こうして自信を持って就職活動に臨んでいった我究館一期生は、41名中40名が第一志望に内定するという驚異的な結果を残します。
その後も圧倒的な内定率を残し続けていく我究館の学生達。1995年、杉村は我究館での指導内容を体系化した書籍「絶対内定」を上梓します。
就職活動に必要な全てのことを盛り込んだ「絶対内定」は、初版から19年経った現在でも就職活動生に支持され、累計150万部を超えるロングセラーとなっています。

ハーバード大学ケネディスクールへ留学

我究館館長として9年間過ごす中で、杉村は、日本の雇用状況の本質的な問題を解決するために、自ら海外に出て学ぶことの必要性を感じるようになります。
館長としての仕事を行う傍ら、意を決してTOEFLの学習をスタート。
猛勉強の結果、2001年ハーバード大学行政大学院(ケネディスクール)への留学を果たします。
ケネディスクールでは、おもにリーダーシップ、マネジメント、国際問題などを学びます。
没頭するように勉強に励み、履修した全科目をオールAの成績で卒業しました。

自身の英語学習の経験を体系化し、プレゼンスを設立

前述の通り、留学準備のために勉強していた当時、杉村は我究館館長として多忙な日々を送っていました。
忙しい中での時間捻出に格闘していた杉村は、同様の悩みを抱いている学習者が多数いるであろうことを感じていました。
その解決策として、留学中の2001年、英語学習とコーチングを組み合わせたスクール「プレゼンス」を設立します。
効率的学習法の提示とモチベーションのマネジメントを行うプレゼンスで、多数の方が劇的なスコアアップを実現。
短期間で成果を残せるスクールとして認知されるようになります。
当時の杉村は、プレゼンスで授業を行うため、留学先ボストンから毎週末帰国するという日々を送っていました。

帰国 ~社会問題と直面~再びハーバード大学へ

2003年にケネディスクールを修了後、帰国した杉村は経営に注力する傍ら、全国各地での講演、執筆、留学希望者へのエッセイ対策サポートなど、精力的に活動していきます。
そして、就職活動に苦しむ学生との面談を重ねる中で、社会的問題として若年層の失業者数が急増しつつある現実に直面します。
彼らの自立を支援するためにはどのような政策を施すべきか。
その学びを深めるために、2008年、杉村はハーバード大学ウェザーヘッド国際問題研究所の研究員として、東京とボストンを往復する研究生活に入ります。

遺志を引き継ぎ、各界で活躍するOB達

教育、雇用、能力開発などの研究を継続する中、2011年8月、7年半に及ぶ闘病の末に永眠しました。
2014年10月現在、我究館は23期を迎え、のべ7500人以上の方が卒業されていきました。
OB・OGの進路はマスコミから金融、官僚、タレントまで幅広く、その多くが著しく活躍されています。
プレゼンスは14年目に入り、これまで14,500人以上の方が受講されています。
多くの方が短期間で目標スコアを獲得されるとともに、ハーバードやスタンフォード、オックスフォードなどの大学院に毎年合格者を輩出しています。
我究館・プレゼンスともに、根底には杉村の「自分の目指す夢に向かって本気で研鑽する場」という理念が通っています。
遺志を引き継ぎ、各界で活躍するOB・OG達の姿を、杉村は今日も見守っています。