働き方改革の一部として推進されている「女性の活躍推進」。
総務省調査によると、平成26年の女性の労働力人口は2,824万人であり、
労働力率は、25~29歳の女性で79.3%に上ります。
就業率をみてみると、ピークが20代後半と40代後半となるM字カーブがみられますが、
明らかにカーブが浅くなっている傾向が見て取れます。
総務省「労働力調査(基本集計)」
女性の就業率は、出産や育児期に低下しM字カーブを描くという現象は、世界的にはどうなのでしょうか。
総務省「労働力調査(基本集計)」
これらかも、出産育児を機に離職するという傾向は、世界的には主流でないことがお分かり頂けるとおもいます。
私が2000年にニューヨークに住んでいた時、公園にいる赤ちゃん連れは、ほとんどがベビーシッターの方ばかりでした。
母親らしき人を見つけて声をかけてみたら、他人の子供を預かり、自分の子供も一緒に育てているという、ベビーシッターの方でした。
ある日ボストンの公園で、まだ首も座っていない新生児連れの母親らしき女性に声をかけてみたところ、「来月には仕事に復帰する予定だ」ということで、それがアメリカではごく当たり前のことであると知り、驚いたことを覚えています。
M字カーブに話を戻しますと、M字の谷の部分が表す意味は
「働きたい意志はあるけれども、働いていない」という、「就業希望者」になります。
その数は、女性の非労働力人口2,908万人のうち,303万人にも上ります。
就業希望者の「就業していない理由」は
①出産・育児のため
②適当な仕事がありそうにない
が各々3分の1を占めています。
総務省「労働力調査(基本集計)」
30代から40代の多くの女性が、就業を希望しているものの、働けていないという状況。
多くの方が、「きっと…だから」と、一歩踏み出すことに躊躇されているのかもしれません。
そんな皆さんにこそ、【ワーク・ライフデザイン】をして頂きたいと思うのです。
たった一度の人生を俯瞰してみてみれば、いま踏み出す小さな一歩が、いかに人生を強く豊かなものにするかに気付くと思うのです。
私は、ワークとライフは人生の充実に欠かせない「両輪」だと考えています。
その時々の自身が置かれている状況で、ワークとライフのバランスは考えていけばいい。
大事なことは、キャリアをつなぐこと。
一旦仕事から離れてしまうと、「復帰」という一歩を踏み出すことが想像以上に難しいかは、これまでのデータからみても容易に想像できます。
なぜ難しいのでしょうか。
これまで多くの方とお話をしてきた中で、外的要因が原因ではなく、むしろ多くの割合で、ご自身が一歩踏み出すことに躊躇しているケースをみてきました。
「女性活躍推進」として、時代は確実にフォローの風が吹いています。
この風に乗り、多くの女性が小さくてもいいので、意味のある一歩を踏み出してくれることを願っています。
小さな一歩を踏み出すに際し、悩んだり、不安に感じることは誰にでもあることだと思います。
誰かに背中をそっと押してもらいたいと思ったら、いつでもご連絡ください。